会長挨拶

この度田辺高校同窓会長に就任致しました。
色々と至らぬ点もございますが、全力投球で頑張る所存です。
昨年(平成26年)11月15日土曜日に、紀南文化会館小ホールにおいて「第11回同窓生の集い」が開催されました。
皆様お忙しい中、213名もの卒業生にお集まり頂きましたことをご報告申し上げます。
久々に校歌を斉唱致しますと、学生時代の思い出がよみがえり、タイム・スリップしたような気持ちになりました。
次回平成29年に開催されます『第12回同窓生の集い』には、是非ご参加くださいますようお願い申し上げます。  

9月には「紀の国わかやま国体」が開催されますが、母校の学生達もクラブ活動で素晴らしい成果を上げております。
陸上競技部・体操部・卓球部・ボート部・ワンゲル部が其々インターハイや全国レベルの大会に出場し、バドミントンも個人で田高生がインターハイに出場しました。
生物部は今年全国大会で、県代表として研究発表を行います。
研究のきっかけが神島高校創立100周年にちなんで同校のモチーフであるハマカズラの発芽等を依頼されたことと伺い、学校の枠を超えて地域一体で交流し、物事に取り組む生徒達の姿勢に感動するところです。
第二、第三の南方熊楠が、母校から輩出される日も近いかもしれません。  

平成26年度の進路状況としては、卒業生316名で、大学進学194名、短期大学16名、専門学校34名、進学準備52名、公務員18名、一般企業就職2名でした。
国立大学へは、3年ぶりの東京大学1名(現役)を筆頭に、新卒91名、既卒21 名、合計119名もの合格者を出し、4年連続100名越えの快挙です。
私立大学へは、関関同立を始め近畿圏内への進学者が多 く、推薦,AO入試等受験方法も多様化しています。
具体的な大学名と人数については、和歌山県立田辺高等学校ホームページに掲載しておりますので、ご興味のあるかたは閲覧してみてください。
また公務員人気が高まる中、述べ19名が公務員試験に合格しています。
田辺高校卒業生の誇りを持って、期待に胸をふく らませて新生活を送られることを願っています。
上記の好成績は、生徒達の頑張りもさることなが ら、先生方のご指導の賜物であると感謝致してお ります。  
        
田辺高校は文部科学省が昨年度より実施した 「スーパー・グローバル・ハイスクール(SGH)」 事業のアソシエイト校に選定されています。
SGH事業とは、日本再興戦略に盛り込まれた国を挙げてのプロジェクトの一つで、国際的に活躍できるグローバル・リーダーを高校段階から育成することを目的としたものです。
母校では「ローカルな知に学び、グローバル社会において活躍できる人材の育成」を目標に、教育関係や地域の方々の積極的な協力を得ながら、外部講師を招いた講演や、プレゼンテーション方法の学習等を行い、 実践に取り組んでいます。  
昨年(平成26年)7月には、米国カリフォル ニア州ミラロマ高校から訪問団(19名)を受け入れました。
訪れた生徒さん達は、田高で授業に参加し、校外での文化体験交流や各家庭へのホームステイ等、充実した日々を過ごされました。
母校の生徒達も、1年生の総合学習で調べた田辺の紹介を,英語でポスターにまとめ英語で発表したり、今年3月には20名(うち1名は田辺中学生)がミラロマ高校への2週間の体験留学をするなど、グローバルに活動しています。  

選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる公職選挙法改正が成立しました。
母校の生徒達が投票権を行使するとすれば、我々は生徒達にどんな未来を約束できるだろうか?
昨今の日本の情勢を見ながら、つくづく大人の責任について考えさせられます。  
以上、田辺高校同窓会員各位の益々のご発展を お祈りすると共に、今後とも母校へのご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

          田辺高校31回生   松下 哲也 (田辺高校同窓会会長)